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【報告】シンポジウム:市民主体の震災復興を考える(後編)

 

さて、「シンポジウム:市民主体の震災復興を考える(前編)」に続いて後編です。
 
■ 後編の位置づけ
 
12月22日に開催したわたりグリーンベルトプロジェクトの
シンポジウム「市民主体の震災復興を考える」
 
当日の流れはこちら:
 
 第1部 10:00 わたりグリーンベルトプロジェクトの紹介
         6名の発表:マスタープランができてから私達がやってきたこと 
     12:00 昼食休憩
 第2部 13:00 対話型パネルディスカッション
         「わたりグリーンベルトプロジェクトを解剖する」
 第3部 14:00 参加者全員での対話
         「東北で市民主体の復興を行うために」
     16:00 終了
 
このうち、後編では、第2部と第3部についてお伝えします。
 
■ 対話型パネルディスカッション
 
2部と3部では、より対話性を重視するため、次のような円形に机を配置しました。
 watariGB_blog_symp_23.png
 
この真中に、パネリストが円になり、それを周りが囲むという形で
対話型パネルディスカッション「わたりグリーンベルトプロジェクトを解剖する」が
スタートしました。
 
コーディネーターは、公益社団法人日本フィランソロピー協会 理事長高橋陽子さん。
グリーンベルト発起人の本音を引き出します。
(マイクを持って話しかけている方が高橋さんです)
 watariGB_blog_symp_27.png
 
そして亘理グリーンベルトプロジェクト側は、下記5名です
マイクを持っている高橋さんから反時計回りで。
 
・わたりグリーンベルトプロジェクト発起人兼運営委員:
 鈴木征治(大畑浜北区長)
 加藤登(株式会社グリーンアップ 代表)
 松島宏佑(一般社団法人ふらっとーほく 代表)
 小河原孝生(株式会社生態計画研究所 所長)
 山口智彦(株式会社クレアン シニア・コンサルタント)
 watariGB_blog_symp_28.png 
 
下記、簡単に話のメモです
(あまりまとまっておらず、申し訳ないです)
 
・鈴木:市民の暮らしより軍事の時代で、男女2人で歩いて話をしたりしましたと。
 また、40年前に自分で防潮林を植えた。
 
・小河原:震災前から地域づくりをずっと行なってきた。
 地元学という言葉もあるが、地域に宝物があり、それを発見していく、
 まさに今回の計画作りのWSも想いを持った方々が現場を見ながら実践した。
 
 GBプロジェクトは、ビジョン共有後、どう実現させていくかの段階に入った。
 
・加藤:今日、気球を上げた会場も元イチボ畑。2.5haの土地を借りた。
 支援を頂いて実施できた。
 
・山口:各々の役割分担を上手くやれればプロジェクトは上手く回るのだろうと。
 
・松島:農地復旧には防潮林が欠かせないし、
 住民が戻らないのに防潮林だけでも意味が無い。
 行政は縦割りな部分があるが、グリーンベルトが暮らしと仕事とともに
 復興をやろうとしているは大きな特徴。
 
・山口:プロジェクトとして打ち出していきたいのは防潮林と農地、住民主体、
 の2点を強みにやって行きたい、と言うところまでは決まった。
 
この後、参加者からの質疑応答や感想を受けたところ、
町民からの宣言のような時間になりました。
 
・家は危険区域の隣。イチゴ農場の再開準備している。
 私の考えとしては農業も大事だが、観光立地も方向性として持っていかなくてはと。
 海に温泉があり、大畑浜ではレジャーを楽しんでもらうと言う。
 
・防潮林も大事だが、元農家としてやはり農地の再生を行いたいとみな思っている。
 ここで出てきたのが、グリーンベルトの加藤さん。
 2.6haの農地での実験、まずは是非とも成功させて欲しい。
 
■ 参加者全員での対話
 
ワールドカフェ形式で2ラウンド実施しました。
テーマは「市民主体の震災復興」です。
 
watariGB_blog_symp_30.png
 
既に実践されている方々が集まったこともあり、
皆さん話したくてうずうずしていたようです。
 watariGB_blog_symp_32.png
 
模造紙にメモをとりながら話が進みます。
 watariGB_blog_symp_31.png
 
その後、話したい人が、話したいことを全体に向かって話す
それに更に他の人がかぶせていく。そんな時間にしました。
(下記、メモも、ごく一部の発言のみの共有です)
 
一番初めは、「このシンポジウムには批判性が足りないので」という指摘から。
 watariGB_blog_symp_33.png
 
・シンポジウムへの批判から始めたい。
 取り組み自体は凄いし感動だが、一方で市民主体と謳われているが、
 今日の参加者も町民が少ないのでは?。
 このプロジェクトもリーダーや専門家が外部の人間、10年後にずっといるのか?疑問。
 地元に新しいリーダーを見つけるなど、動きを返していくことが課題ではないか?
 
会場の町民から反論が。
 
・私は今日は、町の人が15人も来てくれたと思う。
 震災から1年半以上経った今、スタッフでもない普通の町民が来てくれた。
 震災前、区長、役場から助けが来て十分間に合う田舎だった。
 外部の方の支援も受けながら、東北の田舎で市民活動、
 住民活動が行われているのはすごいことでは。
 
更に、別の町民の方からです。
 
・(別会場同時開催中の)熱気球フェスの方で身を粉にして、
 片付けをしているのでこれていない町民も数十名単位でいる。
 そこは誤解してほしくない。
 
「数年後にどうなるか、次のリーダーの育成の問題はどうなのか」という
参加者からの指摘に対して、山元町在住の地元スタッフ阿部が
返答しました。
 
・来年もこちらで活動しようと思っている。
 まちフェス然り、松島さんの周りで活動して、
 自分が別のプロジェクトを立ち上げたのも一成果だと思う。
 
 先日、山元でも若者いるのかなとWSやったら一週間で30人も集まった。
 少しずつ広がっていって思いが前に出ていけば良いと思うし、
 実際うねりは既に起き始めていると想う。
 
また、町内からはプロジェクトへの本音も。
 
・少し批判めいてしまうが、(今日の企画なり、各プロジェクトで)
 一人ひとりの仕事量の負担が増えるのは問題だと思うし、今後の課題だと思う。
 それでは継続性が無い。 
 
他の復興地(南三陸)からの声。
 
・津波被災地では海側、山側での温度差がある部分、理解しあう難しさもあると思うが
 福島でも県内でも状況が違い、分断があるが、
 このようなプロジェクトを通した交流で痛みや色々なものを共有していくことの
 重要性を感じた。
 
気仙沼からも。
 
・気仙沼から来ました。やはり答えはないのだなと。
 何をやっても、色々な人から怒られる中で、誰が中心なのか、自分の聞いてる声は、
 果たして町の声なのか、色んな声を聞いて考えていく、の繰り返しかなと思う。
 
宮城県内の市役所職員の方からも。
 
・市の職員だが、やはり負担が大きくなるという話があったが、
 やはり自分ごとにならないと不満が大きくなると思う。
 やらされた感でなく、自分主体にやることが大事ではと。
 またプロジェクトは完ぺきに上手く行く事はない、
 どうして失敗したのか反省していくことが大事では。
 
■ ひとりひとりが本日、感じたことをシェア。
 
最後に、今回のワークショップで感じたことを
ひとりひとり、紙に書いてもらいました。
 watariGB_blog_symp_35.png
 
感想1(亘理町民):
 
・たくさんの方々が、自分の地域ではうまくいかないと
 おっしゃっているのを耳にしました。
 
 特に多かったのが、”リーダーの在り方”についてでした。
 まとめられる人、というのがいない。
 行政や住民とうまくリンクできない。
 
 改めて、亘理が恵まれていることを感じるとともに、
 今日はじめて”コア”になる人をどう作るか?という事について
 考えせられました。
 どうしても、難しい問題である血、答えはでませんでした。
 
 私がこうして参加し、安心して活動できるのは、まちがいなく
 事務局への信頼があるからです。
 結果や成果を予想するより先に、住民には、本気で考える場、
 そのスイッチをおしてくれるものが必要だと感じています。
 
 町のことを本気で考える、その場を作れれば、
 リーダー云々の話ではないのではないかと。
 
感想2(東京より):
 
・震災復興は復興(復旧)して終わりではありません。
 新しい歴史を作る作業だと思います。
 
 歴史である以上、継続性が必要だし、そのためのリーダーもある程度必要ですが
 何よりも一人一人が主体的に関われるようにしたいものです。
 「市民主体」とは、市民という束が主体になるのではなく
 個々人が主体となって歴史に、地域に、関わっていくことではないでしょうか。
 
 その中心は一番地域を知っている住民(特に次代を担う若者)であるのが望ましいのは
 言うまでもありませんが、他の地域からのファンを増やしていくのも
 大きな力になると思います。
 
 私はもう、「まんま」とこの町のファンですし、積極的・主体的に
 関われるようになりたいと思っています。
 
感想3(不明)
 
・今日一日で感じたことは、「話し合うこと」
 その大切さを改めて実感しています。
 
 まちづくり、震災復興、、
 
 このシンポジウムに参加する前は、
 「話し合いでまちが復興する」なんてきれいごとだと思っていました。
 
 でも、どんなことでもみんなでしっかり話し合うことが
 前に踏み出す第一歩になるんだと思えました。
 わたりグリーンベルトプロジェクトずっと応援しています。
 
感想4(不明)
・プロジェクトの時間のスパンについて
 宮城は40年周期で大きな地震&津波がきますが
 そのリスク評価はしているのでしょうか?
 
感想5(他復興地)
・ここまでくるのに、すごく大変な思いをしたと想う。
 大きすぎるプロジェクトなので、この先が心配です。
 
 少しでも多くの町民の方々が、関わりあう事になる様、希望します。
 わたしどものまちづくりに参考にさせて頂きます。
 
また、今回の運営に対する不手際や、事務局の収支を公表すべきだ
といったご指摘も多々頂きました。
 
こういった課題を、今後、ひとつずつ、ひとつずつ、丁寧に解決して参ります。
(まず、熱気球フェスの収支を、1月中にアップ致します。)
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以上、4つの記事に渡る長編になってしまいましたが
皆様、ありがとうございました!
 
※ 12月22日熱気球フェス&シンポジウム記事URLまとめ
 
(1)熱気球フェス:お祭り準備の様子
(2)熱気球フェス:当日の様子
(3)シンポジウム:市民主体の震災復興を考える(前編)
(4)シンポジウム:市民主体の震災復興を考える(後編)
(5)当日のtogetterまとめ
 
記事更新日:2013,1, 5
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